僕がぷろとらを使わなくなった理由。

で、こっちが本来書きたい話でした。
少し旬からずれた話ですが、少々ドス黒い日記になると思いますのでここで一旦切り。


音ゲー界隈で特に有名な、ぷろとらどっとこむというサイトがあります*1
かつて僕はそのサイトによく訪れ、音ゲー情報、その他の情報の収集に利用していました。
ブログ全盛期(も過ぎた感あるけど)にあって、html手打ち?でページを日次更新する個人運営のニュースサイトというのは今時音ゲー界隈のみならず、ネット全体を見回しても珍しいタイプで、この管理人(以下「サイトの主」とする)なかなか良くやる人だなあと思い、IIDXを始めて数年(だいたい高校卒業まで)はよく利用していました。
その時からそのサイトの主には常に黒い噂がつきまとっていましたが、どうせ有名な人によくあるアンチの風説だろう、と思い無視を続けていました。
特に高3以降はコミックマーケット、いわゆるコミケのぷろとらどっとこむのスペースにも何度かおじゃまさせていただいたこともあり、その主については「ちょっとクセあるけど面白い人だな〜」程度の感想でした。


そんないわゆる「ぷろとら信者」*2だった僕ですが、ある事件?出来事?を境にぷろとらどっとこむとの距離関係を考えなおし始めます。
それが「東日本大震災」でした。
大震災の頃にはすでにTwitterを始めていたこともあり、もはやニュースサイトを用いて収集する意味がなくなっていた*3のもあり、さすがに「毎日欠かさずアクセスする」という状況ではなかったのですが。
それでも、大震災が起こって情報網が麻痺を始めるまでは、それなりに信頼のおける情報源*4としてぷろとらどっとこむを利用していました。


大震災の起きた後(だいたい2週間〜1ヶ月程度)は、それはそれはひどい状態でした。
災害関係(特に福島第一原発放射能関係の記事で顕著でした)の、信ぴょう性のよくわからない週刊誌レベルの記事が次々に掲載され*5、あまり見ていて心地のいいものではありませんでした。
とにかく一行掲示板にはネガティブなコメントがあふれていたように感じられました*6
大震災前のぷろとらどっとこむとはかなり雰囲気が変わってしまっていて、こっちとしてもあまり近寄りたくないサイトの一つになっていました。


そんな感じでしばらくぷろとらどっとこむと距離を置きつつも、その後しばらくはそのサイトの主とはTwitterなどを通じて関係を持ち続けていました*7
そして1年が経過し、例の大騒動が発覚しました*8


その頃の勢力図、というか主なIIDXerの情報源は「まとめろぐ」がメインであったと推測できます(というか今でもそうですが。)。
いわゆるネット上に玉石混交で星の数のように存在する「2chまとめブログ」の音ゲー板版ともいうべきブログであり、2chを情報源としている特性上、情報の速報性にはかなり定評があるのではないかと思われます*9
そしてこの大騒動を大々的に取り上げていたのがこの「まとめろぐ」でした。
フォローしているIIDXerの大半が「まとめろぐ」でのぷろとらどっとこむ・その主を糾弾するという姿勢には賛成していたように思われます。


しかしよく考えると、この一件というのは必要以上に大きくなりすぎていたのではないでしょうか。
その「まとめろぐ」でのある記事では「その主の過去の悪行、問題行動を一人でも多くの人に知ってもらいたかったので〜」というような一文が書き添えられていました。
違法アップロード、他人・他サークルへの中傷や妨害行為など、今回の大騒動で発覚した「違法行為」というのは数知れません。
しかし、それはIIDXer全体で共有するべき事態であるのか?というのが僕の考えです。
Twitterでよく見られるjubeatプレイヤーの中学生・高校生たちの発言が(主にIIDXerによって「わざわざ」RTされ)次々炎上している現状を見ると、全く知らない人(特にIIDXer)にも『わざわざ』「こういう人間がこういう違法行為をしていた」と触れ回る、というのは、ゆくゆくはIIDXの未来にも影響を与えかねないのでは?と思います。
そういう事態になった背景として、IIDXerがぷろとらどっとこむの主に「1サイトの1管理人」以上の信頼をおいていたからなのではないか、というのが考えられます。
だからこそ、必要以上に火が回り、必要以上に事態の収拾がつかなくなったのではと考えられます。


結局、ぷろとらどっとこむの主本人について、警察が(立件を視野に)捜査を進めている、という事態にまで発展し*10、「祭り」は終わりを告げました。
僕としては違法行為で警察が動くというのは当然のことだろうという思いを抱えつつ、必要以上に「祭り」が盛り上がってしまったことになにか違和感を感じてなりません。
いくらいわゆる大手サイトといえど、「1サイトの1管理人」というのは変わらないし、それ以上でもそれ以下でもない。ただ個人の怨恨*11だけでここまで事態が進んでしまったように見えます。


ちなみに、今現在僕はぷろとらどっとこむを見に行く事はほとんど、全くと言っていいほどなくなりました。
ここでようやくタイトルの話題にたどり着くわけですが、「大震災」「ウイルス騒動」「本人の反省の色の無さ」なんて、所詮は「小さな理由」の一つでしかなく、もっと根本的に見に行かない「大きな理由」があるわけです。
ツンデレでも主に対する個人的怨恨でもなく、「純粋に見ていて面白くなくなってしまったから」です。
一連の騒動以降、主本人はまったく反省の色を見せずのうのうと更新を続けている、というのが大半の見解かもしれません。
しかし僕から言わせてもらえば、「焦り」というのが更新内容から見て伺えます。
一連の騒動があって、ぷろとらどっとこむから「一行掲示板」が消えました。ねたぽはどうなったかわかりませんが、これだけでも大きな変化です。
全体的な取り上げる記事数の少なさ、私信スペースの拡大など、取り上げるとキリがないのですが、とにかくキレというものがなく、一時期に比べて大分インプットが少なくなってしまっているのかな、と感じられました。


だいぶ前、某大手音ゲーニュースサイトが自動更新を導入したとかなんとかで話題になりました。
そのとき言われていたのが、「ニュースサイトは自動更新に頼ったら終わり」というようなニュアンスの言葉であったように思われます。


しかし、「ねたぽ」の導入など、主本人の収集した記事だけでなく、そのサイトの閲覧者が投稿した記事も多く掲載されるようになって、ぷろとらどっとこむもかなり「閲覧者頼み」なものに変わりつつあったように感じられます。
そして、大騒動が起きて、主本人の選択は、「閲覧者を切り捨てること=一行掲示板の撤去」でした。
単に「批判的な意見」をシャットアウトするだけなら、この選択は正解だったかもしれません。しかし、すでに「閲覧者頼み」であったぷろとらどっとこむで、この手段を取ったということは……もしもの時の「自爆スイッチ」を押したに等しい、と考えています。
さすがに実際の自爆スイッチのようにすべてを無に帰すというわけではないですが、「サイトの面白さ」というポイントについてはほとんど「自爆」同然の状態になったと言っていいのではないかと思います。もはや、面白さは「閲覧者本人が構築する」状況になっていたのですから。


他の人からすれば、こんな理由は「取るに足らない」と思うかもしれません。
ただ、僕の願いとしては「できることなら、一度すべて洗いなおして、もう一度面白かった頃の『ぷろとら』になってほしい」。
彼にこの願いが届くかどうかはわかりませんし、無駄な願いだと思う人も多いと思いますが、一閲覧者だった僕が願うことはこれだけです。


要するに、

  • 「今年春からの大騒動は無駄に大きくなりすぎた」
  • 「なんにせよ、客は大事にしなきゃいけない」
  • 「クリーンな、有名になり過ぎない人生を送るのがやっぱり一番安全」

ってことです。論点ずれまくりでしたが。


というわけで僕はまたしばしの冬眠に。おやすみなさい。

*1:まあ、例によってというか今回話したい「あの」一件によって知名度が悪い意味で大きく上がった感はありますが。

*2:というよりはその主の信者と言ったほうがいいのかもしれない。

*3:それより、IIDXに対するモチベーションが減衰傾向にあった、というのが正しいかもしれませんが。

*4:しょせん2次、3次ソースなのでどこまで信頼出来るかというのはそこまで高くはないのですが

*5:というのはTwitterでも似たような状況でしたが。

*6:というのはあくまで今から過去を見ての一個人の感想であり、それ以上の意味は持ち得ていません。

*7:向こうがどう思っていたかは知る由もないですが、とにかく1フォロー・1フォロワーであったのは紛れもない事実です

*8:ここでは多くは書きません。知らない方は少数だと思われますが、各自で検索し情報を集めていただくようおねがいします

*9:後述しますが、ステマ騒動云々というのを見ていての僕の思いとしては、あまりこういうものがでしゃばるのはいいとは思えません(アフィリエイトがどうこうというのはともかくとして)。これも一個人の感想でしか無いので、ツッコミを入れられても困ります。

*10:たかどうかは定かではないですが、そのような文章が某サイトに掲載されていました。

*11:ちなみにここでいう「個人」とは、事件の当事者ではなくそれを傍観していた、「アンチぷろとら」の人たちです。